「梅雨だる」の原因と対策
女性の6割が体調不良。
梅雨の時期になると、何となくカラダがだるい、肩がこるといった「梅雨だる」を訴える方が多く、ある調査では女性の62%が不調を感じていると報告されています。「梅雨だる」から「夏バテ」に繋がってしまわないよう、原因と対策を知って、梅雨だるを解消していきましょう!
「梅雨だる」の原因
低気圧が続く
梅雨のこの時期、大気は低気圧配置になります。大気が低気圧になると、身体は副交感神経が優位に働くようになります。副交感神経は、緊張をほぐして身体を休ませる神経ですので、身体がお休みモードになって、「だるい」「やる気が出ない」と感じてしまうのです。
また、低気圧が続くと「ヒスタミン」という炎症物質(発痛物質)の分泌が多くなり、肩こり、偏頭痛などがひどくなる場合があります。
気温の寒暖差
この時期は、雨で気温がぐっと下がったかと思うと、翌日は真夏のような暑さになったり、同じ一日でも朝夕は冷え込んだりと、気温差の激しい時期でもあります。このような気温差は、身体にとってストレス・ダメージとなり、疲れやすくなってしまうのです。
湿邪(しつじゃ)
「湿邪」とは、体内の余分な水分が引き金となって消化器系に影響をおよぼし、だるさや食欲不振、消化不良、下痢や便秘を引き起こす病気のこと。湿度が高く、身体の代謝も落ちがちなこの時期にかかりやすくなります。
「梅雨だる」の解消方法
梅雨の時期こそリズム良く!自律神経のバランスを整える
起きているときに交換神経が、休んでいるときに副交感神経が優位に働くよう、生体リズムを整える様な生活習慣を心がけましょう。
- 朝起きたらカーテンを開けて光りを浴び、体内時計をリセット
- 雨や曇りでもカーテンを明け、部屋を明るくしましょう
- きちんと朝食をとって活動モードに
- 日中は意識して活動的に
- ウオーキング、ジョギング、雨ならストレッチなどの軽めの運動を習慣に
- 夜はぬるめのお湯にゆっくりつかり心身をリラックス
- 睡眠は充分に
冷えに注意!こまめな体温調節を
気温の変化とともに、オフィスや電車などの冷房でも寒さを感じることがあると思います。薄手のカーディガンやストールを常に携帯し、冷えを感じたらすぐに羽織るようにしましょう。就寝のときもタオルケットを用意しておき、寒さを感じたらすぐにかけられるようにしておきましょう。
また、暑いとき、湿度が高いと汗が蒸発しにくく、熱が体内にこもった状態になります。自宅でエアコンをつける時は、ドライ機能を使うと良いでしょう。
加熱を中心に!栄養バランスの良い食事
体内の湿を増やし、「湿邪」につながってしまうので冷たいものや生ものの摂りすぎに注意し、食品が傷みやすい時期でもありますので、できるだけ火を通して温めて食べることをおすすめします。
疲れを溜めないために、魚・鶏肉・もも肉・大豆・乳製品などから筋肉や身体の基である良質なタンパクをしっかりと、活動のエネルギーとなる炭水化物や、調子を整えるビタミン・ミネラルもバランス良く、充分にとるようにしましょう。
特にタンパク質は重要です。暑さで体力を消耗し内臓も弱りがちなので、消化吸収力に優れたお魚を中心に、タンパク質をしっかりと選ぶようにするとよいでしょう。
またタンパク質の不足は免疫力の低下にもつながり、梅雨だるからの夏バテの負のスパイラルに入ってしまうので、注意が必要です。
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