ドライブレコーダーは、従来タクシーやバスなど、業務車両への搭載が主流でした。しかし、今やあおり運転や車上荒らしへの対策に欠かせない物とされ、自家用車に取り付けるドライバーが急増しています。
走行中の映像を記録できるドライブレコーダー
ドライブレコーダーは、車に搭載する映像記録装置のことです。走行中の映像・音声を記録し、機種によっては駐車中の録画やGPS機能を使った走行データの記録なども行えます。
ドライブレコーダーの機能
ドライブレコーダーにはさまざまな機能がありますが、大きく分けて録画機能と安全運転支援機能に分けられます。
・録画機能
録画機能は、ドライブレコーダーの最も基本的な機能です。走行中の映像を常時録画する機能に加え、事故や急ブレーキといった車両に加わる衝撃を感知し、その前後一定時間の映像を記録する機能が搭載されている場合があります。
・安全運転支援機能
安全運転支援機能には、映像解析などによるアラート機能等があります。事故につながるおそれのある運転状況・動作を検知すると、音声アラートで注意喚起するといった機能です。
ドライブレコーダーの種類
ドライブレコーダーには、大きく分けて3つのタイプがあります。次の3タイプを押さえておきましょう。
■ドライブレコーダーの3つのタイプ
・一体型
一体型は、ドライブレコーダー本体にカメラを内蔵しているため、映り方をその場でチェックすることができます。比較的安価なモデルが多く、設置や配線が簡単なため初心者向きです。
・セパレート型
セパレート型は、カメラとレコーダー本体が分離しており、カメラはフロントガラス、レコーダー本体はダッシュボード付近に設置します。分離している分、運転時の視界の妨げになりにくく、設置場所の自由度も高いといえるでしょう。一方で、設置場所によってはうまく配線を引くことが難しく、引き方によっては地デジアンテナと干渉して、テレビの映りが悪くなる場合があります。
・ミラー型
既存のルームミラーに被せて設置します。手軽に設置でき、運転席からの視界にもほとんど影響を与えません。一方で、ミラーの向きを調節するとカメラの角度も変わってしまうので、その点は注意が必要です。
ドライブレコーダーの必要性
ドライブレコーダーが注目され、自家用車に設置する人が増えているのは、あおり運転や危険運転、車上荒らしなどのニュースを耳にするにつれて、自衛策としてドライブレコーダーの必要性を感じる人が増えたことも大きいでしょう。
ドライブレコーダーの導入には、下記のように防犯や安全運転の徹底において多くのメリットがあります。
■ドライブレコーダーのメリット
証拠を残すことができる
事故やあおり運転を受けたとき等の状況を映像で残せるので、自身に過失がないことの証拠として利用できます。映像を警察や保険会社に提出することで、事後処理がスムーズに運ぶ場合もあります。
駐車中の録画ができる
駐車監視機能付きのドライブレコーダーであれば、エンジンを切った後も周辺の状況を録画できます。停車中の車へのいたずらや車上荒らし等の犯罪の牽制になり、万一被害にあったときは犯人捜しの有力な手掛かりとなります。
安全運転をサポートできる
ドライブレコーダーの中には、前方車両に近づきすぎたり、速度を出しすぎたりするとドライバーに知らせる安全運転支援機能を搭載している物もあり、安全運転をサポートしてくれます。
自分の運転を見直せる
運転中にヒヤリとすることがあったときなどは、ドライブレコーダーの映像を見直すことで、何が問題だったのかを確認できます。自分の悪い癖や運転の特性を知ることで、運転技術の向上につながります。
危険運転を抑止できる
企業の場合は、社用車などに設置することで、ドライバーに「記録されている」という意識を持たせ、危険運転を抑止する効果が期待できます。
自衛のためにもドライブレコーダーを設置しよう
ドライブレコーダーには、単に事故映像を記録するだけではない、さまざまな機能があります。あおり運転や危険運転、車上荒らしなどのトラブルには、いつ見舞われるかわかりません。また、ドライブレコーダー選びにはカメラの撮影範囲も重要です。後方からあおり運転を受けるケースにも対応できるよう、前方・後方共に撮影できる物がおすすめといえるでしょう。
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