ウオーキングで身も心も軽く
秋は運動を始めるのに絶好の季節です。ふだんあまりスポーツをする習慣のない人でも秋になると「なんだか体を動かしたいモード」になることはありませんか。この「なんだか体を動かしたいモード」な人にお勧めなのがウオーキングです。
特別に道具をそろえたり、スポーツクラブに入会する必要がないなど、心理的にも経済的にも負担が少なく、いつでも、だれでも、気軽に始めることができて、しかも、心身へのさまざまな効果が実証されています。
全身の約7割の筋肉を使う有酸素運動
ウオーキングは正しく行えば全身の約7割の筋肉を使う有酸素運動です。心肺機能アップや肥満解消のほかに、基礎体力向上、筋力アップ、善玉コレステロール増加、生活習慣病予防、ストレス解消など、心身へのさまざまな効果が実証されています。
心肺機能・内臓機能アップ効果
運動などさまざまな活動に必要なエネルギーは、心臓から送り出される血液によって運ばれる酸素が、栄養分を燃やす(分解する)ときにつくられます。ウオーキングで全身を動かすと、たくさんの酸素が必要になり、それを取り込むようになるため、心臓や肺が活発に働きます。こうして全身の内臓の機能も強化されます。
肥満解消効果
肥満の原因は食事で体内に取り込んだ摂取エネルギーより、運動と基礎代謝による消費エネルギーが下回ったときに生じる余剰エネルギーが体にたまることです。ウオーキングにより消費エネルギーがアップし、習慣づけることにより、基礎代謝量を高め、余剰エネルギーを消費し、肥満を解消する効果があります。
体力向上、筋力アップ効果
ウオーキングは想像以上に運動量が豊富です。特に、速歩で長時間、毎日継続的に行った場合は、体力増強という大きな効果をもたらします。また、足を中心に複数の筋肉が使われ、筋力が強化されます。
善玉コレステロール増加効果
血液中の脂肪物質であるコレステロールには、善玉(HDLコレステロール)と悪玉(LDLコレステロール)があります。コレステロールを全身の細胞に届ける悪玉は、増えすぎると動脈硬化などを促進しますが、善玉には余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す働きがあります。善玉コレステロールは、毎日よく歩く人ほど多いことがわかっています。
生活習慣病予防効果
「生活習慣病」は、運動不足や偏食、過度の飲食、喫煙などの悪い生活習慣がもたらす病気の総称です。さまざまな病気を悪化させる高血圧や脂質異常症、命にかかわることもある心臓病や糖尿病など、深刻な病気も多く含まれています。これらを予防するためには、生活習慣を改善することが最も重要です。特に、ウオーキングなどの有酸素運動を継続して行うと、血液中の脂肪量や血圧などが調整され、生活習慣病にかかりにくくなる効果が期待できます。
ストレス解消効果
私たちの体の働きは、基本的に自律神経に支配されています。自律神経は、活動を活発にしたり緊張を促す交感神経と、休息と弛緩を促す副交感神経に分けられます。ストレスをため込まず、上手に発散するためには、この2つの神経のバランスが大切。そのためには、適度な運動が不可欠で、ウオーキングは最も適した運動のひとつです。
理想的なフォームで挑戦!
同じ歩数でも、歩き方を意識するだけで、運動量も効果も格段にアップします。ちょっと息が弾むけれど笑顔が保てる程度から始めましょう。
また、ウオーキングしなれた道や公園の草花や木々、野鳥などが、日々少しずつ変化していく様子を楽しむこともウオーキングを継続させるためのコツのひとつかもしれませんね。
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保険ワールドの阿曽でした。